先日、人生初となる食中毒を経験しました。トイレから1歩も出られず、もがき、苦しみ、のた打ち回り、挙句の果てには自力で病院にも行けない様態になり、家族にSOS信号を出す始末。
そして医者から言われた一言「もう少し遅れてたら命なかったかもね」今でもその言葉が鮮明に蘇ります。食中毒なんて、ただの腹痛の延長じゃないの?って思ってた私。過去に戻って自分を説教したい気分です。
今日は、そんな食中毒についてお話しようと思います。私のように〝ただの腹痛じゃん〟って余裕こいてたら大変な目に合うよ!ってお伝えできればと思います。
食中毒の原因は!?
食中毒を引き起こす原因は多種多様
■細菌
黄色ブドウ球菌、コレラ、赤痢、腸炎ビブリオ、O157、サルモネラ、カンピロバクター など。
■ウイルス
ノロウィルス、ロタウイルスなど。
■その他
毒キノコ、ふぐの内蔵、毒草、ジャガイモの芽など。
食中毒の症状
食中毒は外見だけでは判断ができません。食べすぎかな?と思って腹痛を我慢してたら、実は食中毒だったという事もあります。
■食中毒の主な症状
・腹痛
・激しい下痢
・吐き気
・発熱
・頭痛
・血便
■医療機関を受診してください
・鋭い痛みの腹痛
・下痢が1日何度も続く
・血便がある
・激しい嘔吐や呼吸困難
・意識障害
これらの重い症状がみられる場合は医療機関を受診してください。
知っておきたい家庭で出来る応急処
やって良いこと・悪いこと
■やって良いこと
脱水症状を起こさないように水分補給
下痢による脱水症状を防ぐため水分補給を心がけましょう。適当な塩分・糖分を補うことも大切です。スポーツドリンクなどを上手に活用するのも一つの方法でしょう。
しかし、症状が重い場合の水分補給は要注意です。無理して飲む(飲ませる)と窒息や症状の悪化の恐れがあったり、医療機関での検査に支障があったりします。専門家の指示に従って行動してください。
仰向けではなく横向きに寝る
吐いたものがのどに詰まるのを防ぐため、なるべく仰向けで寝ないようにしましょう。
■やって良くないこと
食中毒には下痢止めは逆効果
下痢が続くと、下痢止め薬を飲みたくなるかもしれません。しかし、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。原因である細菌やウイルスが体外に出るのを邪魔し、さらに症状が悪化してしまうことがあります。
また、市販の解熱鎮痛剤なども同様に自己判断で使用しない方がよいでしょう。
我慢し続ける
重度の食中毒にかかると予想以上の症状が現れます。「吐けば大丈夫だろう」「寝てて安静にしていれば治る」と自己判断すると、〝あ~早く病院にいけばよかった〟と後悔することになりかねません。いつもと違うなと感じたら早めの受診を心がけましょう。
家族などへの二次感染に注意
食中毒のなかには「腸管出血性大腸菌 O-157」のような非常に強い感染力をもった病原菌もあります。その場合、家族などへの二次感染させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
◆二次感染対策
二次感染の主な原因は接触感染。病原菌が人の手につき、その感染した手を「口・鼻・目」などを介して感染します。
◆感染しない&させない為にやるべきこと
・感染を防ぐために「手」がよく触れる場所(ドアノブなど)は、アルコール等で除菌。
・手洗いをこまめにする。
・感染した人の糞便や嘔吐物を処理する場合はゴム手袋を着用。
家庭できる食中毒を防ぐポイント
食中毒から家族を守るためには正しい知識を身につけることが大切です。
・持ち帰った冷蔵・冷凍食品はすぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れる。
・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ
・食品の消費期限はきちんと守る。
・冷蔵庫の中身は詰め過ぎない。
・生肉、生魚を触った手や箸は食器や他の食材に触れないようにする。
・食材はなるべく加熱調理して食べる。
中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安(数値は政府広報サイト記述)
・調理器具を清潔に保つ。
まとめ
食中毒は経口感染、接触感染、接触感染、空気感染と、ありとあらゆる方向から人へと感染してきます。幼い子供やお年寄りは成人に比べ免疫力が低く、感染してしまうと症状が重くなる可能性があります。
大事な家族を守るためにも、感染の疑いがある場合は速やかな治療、そして二次感染の予防が重要なのです。
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