アレルギー検査を受けて自分の体質を知ろう!| IgE抗体検査

私たちの体は体内に異物が侵入すると、体内の免疫システムが敵(危険)とみなして排除しようとします。その、排除しようとする時にあらわれる体の症状を「アレルギー」といいます。

この免疫システム、細菌やウイルスなどの危険な異物を体から排除するのは良い事なのですが、危険ではないものまで攻撃することがあります。その代表的なもので言えば「スギ花粉」。花粉そのものはまったく人に悪影響を与えるものではありませんが、アレルギー体質の人は花粉を排除しようと「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」「なみだ」「充血」など、体に多くの症状があらわれてしまいます。

現在、日本におけるスギ花粉症の患者数は増加傾向にあり、国民の 1/4 程度という報告もあるようです(環境省参考)。また、特定の食べ物を口にすると異物と判断してしまう「食物アレルギー」があります。口や喉のかゆみ、アレルギー反応が強くなるとアナフィラキシーショックを発症して命にかかわることもあります。

アレルギー反応の原因を特定する検査

アレルギー検査の方法の主な方法は2つ

〇 生体検査(パッチテスト)
原因として疑われるアレルゲンを皮膚に少量塗布し、皮膚の炎症を再現させ、アレルギーの原因物質を特定させる方法。

〇血液検査( IgE抗体検査
血液の中にアレルギー反応を引き起こすIgE抗体が、原因として疑われるアレルゲンにどれくらいあるかを調べる方法。


アレルギーの元となる原因が特定されたらどう対処すれば良いのか、アレルゲン別に解説していきます。

□ハウスダスト(ホコリ、ダニ、ガ、ゴキブリなど)
●寝具は週に1回洗濯する。
●週に1回は布団、枕を日光で干したあと、掃除機でダニを除去する。
●フローリングは掃除機をかける前に掃き掃除をする(ホコリを舞い上げない)
●掃除機の集塵パックはこまめに取り換える。
●部屋にある布製品を極力減らし、ホコリやダニの増殖をさせない。
●空気清浄機を設置する。

□カビ
●湿気がこもらないように風通しをよくする。
●発生したカビは市販のカビ取り剤などで早めに除去する。
●プロによるエアコンクリーニングを2年に一度は行う。

□ペット
●原因となるペットの飼育を中止する。
●飼育を中止できない場合は屋外で飼うかなど工夫する。
●シャンプーをするなどして動物の体を清潔に保つ。

□花粉
●服は花粉がつきにくいスベスベした素材のものを選ぶ。
●マスクやメガネでガードする。
●髪をコンパクトにまとめ花粉が髪につかないようにする。
●家に入る前に玄関先で花粉を払い落とす。
●花粉飛散量の多い時は外出を避ける。
●帰宅後は手・顔・目・鼻を洗い、うがいをする。

□食物アレルゲン
●代替食品などを用い、栄養のバランスに注意する。
※注意 栄養豊富な食物を制限する際は、それらを補う食物を摂取することが重要です。栄養が偏らないように心がけましょう。

アレルギー検査を受けました

私は昔からスギ花粉症なのですが、その時期以外にも鼻炎症状が出るんですね。たぶん年中鼻炎のような気もする・・・。今までは「こういう体質だから」と諦めてましたが、先生に相談したところ、一度アレルギー検査を受けますか?と言って下さったので、この機会に受けることにしました。その日に採血を済ませ一週間後、検査結果を聞きに病院へ。

検査結果がこちら

スギ花粉はひどいですね。あとヒノキ花粉も反応してます。予想外だったのが「ハウスダスト」に反応してなかったこと。いつもホコリっぽい所いくと鼻がムズムズするんだけど。新たな発見もありました。「カモガヤ」という植物。どこにでも生えてる雑草らしい。思い返せば、畑仕事してて、家に帰ると鼻の調子が悪いことが多かったんですね。たぶんこの「カモガヤ」が原因だったのだろうと推測できます。

アレルギー検査の項目はきちんと確認しよう

私が受けた検査項目は(9個)少ないですよね。保険適用の関係で沢山の項目を一度に受けることができないようです。私の家ではペットを飼っているので、動物に反応していないか確かめたかったんですけどね・・。たしか問診のときにペットの話はしていなかったっけ。少し残念です。

私のように病院の先生にお任せしちゃうとアレルゲンの対象物が的外れになることもあるので、検査をされる時は自分から「ペットを飼ってる」や「お部屋がカビっぽい」など、気になるアレルゲンがあれば事前に報告しておきましょう。そして検査項目に対象のアレルゲンが入っているかを確認するのが理想ですね。

花粉やハウスダストだけでなく、身のまわりにある多くのものがアレルギー症状の原因になっています。今現在、病院で抗アレルギー薬を処方してもらい症状の緩和を優先されている方、もしかしたら身近なものが原因でアレルギーを発症させてしまっているのかも。

検査で特定できれば事前に対処や予防をすることが可能となり、薬の服用や治療も終わらせることができるかも知れません。機会あれば一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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